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人の足と靴について 9-8

これまで、記述で1足の靴にはさまざまな機能が
詰め込まれていることがわかりました。
でも、その機能が永久に続く訳ではありません。

毎日使用していれば、磨耗や劣化は避けて通れません。
そればかりか、靴を履かずに保管していても劣化は進むのです。
ここで、劣化(加水分解)と保管について見てまいりましょう。

靴はその保管の仕方によって、次に使用した途端に
ソールが剥がれたり、アッパー素材にヒビ割れが発生する
ことがあります。場合によっては、箱の中でソールがボロボロ
になっていることもあります。

靴のアッパー素材やソールとアッパーの間に使われる接着剤
にはポリウレタンという樹脂が多く使用されています。
ポリウレタンは靴を構成する素材・接着剤としても
非常に優れた素材ですが、「加水分解」という劣化を
起こしてしまう弱点もあります。

加水分解とは、ポリウレタンのような化合物が空気中に
含まれる水分等によって分解する反応です。
厄介なことに、この加水分解による劣化は完全に防ぐこと
は難しく、靴の新旧にかかわらず劣化が発生します。
加水分解による劣化は、その環境・保管の仕方によって
影響を受けるため、耐久年数を予測することも難しいのです。
そして加水分解は、温度・湿度が高く、通気性の悪い所
で長期間保管すると進行しやすくなります。

上記のことより、
1、温度・湿度の高い所は避ける
2、やむを得ず長期保管するときは時々風通しの良い
  ところで陰干しする
3、長期間保管した靴を使用する時は各部を点検する
4、濡れたままの保管は劣化を進めるため、
  乾燥させてから保管する
5、濡れた靴を乾燥させる時は、ドライヤーや冬場の
  ストーブ等は高温になるので避ける

などに注意されると良いでしょう。
また、型崩れ予防にシューキーパーを使用したり
除湿材などの利用も効果的だと思います。

これらのことは、スポーツシューズだけではなく
一般的な靴にも当てはまります。
そろそろ寒くなってきて、冬用のブーツを出される
方も多いでしょう。何年か振りに出した靴などは
よく点検してから履いてくださいね。


本コンテンツは、アシックススポーツ工学研究所著の
「足と靴の科学」、スポーツシューズカタログ、
メーカー担当者による商品説明等を参考に編集しています。

 

 

at 2014/07/22 13:04:16